2008年5月30日金曜日

philip rosendale氏の講演

最近記事の投稿が無くて、申し訳ないです。

今日、リンデンラボの社長、Philip Rosendale 氏がVirtual World Conference & Expo 2008(日本)で講演したそうです。 僕は実は、今さっき知りました。笑
www.4gamer.net/games/033/G003334/20080529043/ 
の記事に載っている講演ログから面白いところを「」で抜き出しておきました。



・文字の情報と3Dの情報のリッチさについて


「現在のWebの基礎となる文字情報単語では,言語が違えばコミュニケーションが取れない,また例えば椅子という単語一つだけでは,どんな椅子なのかは分からないといった問題を持っている。もちろん,現在のWebでも写真なり絵をつけることはできる。しかし,文字情報よりそういったイメージ情報のほうが,情報の伝達と共有で有用なのは間違いないだろう。そして,3Dによる情報はさらに多くのものを伝達できる。」


・3D情報の普遍性について (言語というフィルターを通さない意味での普遍性)
「言語を理解することなくさまざまなものを理解できる,体験できるというのも,VWが情報伝達において優れた点である。現物に近いものを見,触れるなどができれば,言葉の通じない国の情報でも理解しやすい。」


・VWの同期性について
「人間は情報を作り,消費するときに,誰かと一緒に行いたいと思うものだと氏は語る。例えばAmazonに行けば,500人くらいの人が同じあなたとデジカメのページを見ているかもしれない。しかし,Webではその500人はコミュニケートできない。VWなら,そのカメラについて周りの人とリアルタイムに情報交換ができる。バーチャル空間で一緒になにかをやっていくことができる。」
この点は、ニコニコ動画との比較もすると、面白い


・VWの発展には4段階ある
「第1段階は,遊びのためにテクノロジを使うことだ。個人で遊び,みんなで遊び,それを芸術などのレベルにまで高めることもあるかもしれない。第2段階は教育に使われるようになること。第3段階になると,企業の内部で使われるようになる。企業というのは,新しいものに対しては懐疑的なことが多いので,そう簡単には動かない。第4段階では,企業がその技術を使ってビジネスをするようになるという」
「実際,Second Life Gridの15%が教育者によって使われて折り,いちばん多くの土地を買っているのも学校関係であるという」


・VWの今後の課題について
「(インタフェース)なによりも使いやすくすることが必要だ。」

「VWはオープンでなければならないとも述べた。標準化されたシステムで相互運用ができなければならない。なぜなら,VWは,現在のインターネットに代わって個人や企業で広く使われる「次のインターネット」となって機能しなければならないからだと氏は語る」

IBM Digital Convergence部門のVice PresidentであるPaul Ledak氏によるスピーチより
・IBMのVWへの戦略
「IBMが狙うのは,VWというよりも3D Internet(3Di)の標準化だ」

・VWのオープン化について
「標準化が進むとどうなるか? まず,いろいろなVW間でアバターが相互に行き来したり,標準的なミドルウェアやフレームワークでVWやその上で展開されるサービスを構築でき,1種類のクライアントでいろいろなVWを楽しむことができるようになる。」
「それぞれのVWをWebサイト,クライアントをWebブラウザだと考えると分かりやすいかもしれない。」
これはマルチバース(VW同士をつなぐこと) にもつながる指摘である

・今後のVWオープン化のスケジュールについて
「今後2年くらいで基本プロトコルを標準化し,3,4年で標準クライアント,3~5年後には標準フレームワークを構築する予定だという。将来的には,Webブラウザの拡張機能で標準VWブラウズ機能が用意したいとLedak氏は語っていた」
意外とかかる

いじょうです